人気のある留学先は?

留学を検討しているけど、どこの国にしようか決められない。このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないのでしょうか。当記事ではそういうお悩みをお持ちの方のために留学で人気の留学先を調査してきました。

1.人気の留学先とは

留学しようと検討しているけど、国が多すぎてどう決めていいかわからない方は、たくさんいらっしゃるのでないのでしょうか。確かに英語圏といえども多くの国が選択肢になり、渡航先を決定することは一苦労です。では、これまでの留学生はどこの国を選んでいたのか、実際の留学渡航国別の日本人留学生の数を確認してみましょう。

JAOSの統計調査によると、2017年の留学渡航国別の日本人留学生の数は以下になっております。

1位 米国 19,024人 24.0%
2位 オーストラリア 17,411人 22.0%
3位 カナダ 12,194人 15.4%
4位 英国 6,561人 8.3%
5位 フィリピン 6,238人 7.9%

上記の表から見て取れるように、留学として人気な渡航先は米国、オーストラリア、カナダ、英国、フィリピンと続いています。

では次の章で、なぜ上記の国が人気なのか、留学先を決定する上で判断材料になる教育、気候、治安、物価の観点で、マトリックス表で詳しくみていきましょう。

2.国別留学先人気の理由

日本人留学生の数の多い国を教育、気候、治安、物価の観点で評価しました。またそれぞれの項目ごとに人気渡航国先の現状を調査しました。

教育 気候 治安 物価 発音
米国
オーストラリア
カナダ
英国
フィリピン

◎とても良い ◯ 良い △普通

教育

まず留学の滞在国を決定する際、最も気にする必要のある観点は教育制度が整備されているかです。留学生にとってしっかり勉強できる環境があるかどうかは重要な問題です。

世界大学ランキングを確認することで、良い教育機関があるかどうかがわかります。

留学先 インペリアル カレッジ ロンドン

世界大学ランキングとは資金力、研究力、影響力、教授の数、生徒の選択肢の多さ、受賞数、国際化、卒業生の就職先、歴史的名声、その他の基準により審査され、つまりどこの国に優秀な大学があるかがわかります。また優秀な大学機関には、優れた教師がいる語学学校が併設されています。

100位以内(2016-2017)にランクインする数の多さを国別に並べると以下の通りです。

総合1位:英国

  1. 1位 オックスフォード大学(University of Oxford)
  2. 4位 ケンブリッジ大学(University of Cambridge)
  3. 8位 インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)

総合2位:米国

  1. 2位 カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)
  2. 3位 スタンフォード大学(Stanford University)
  3. 5位 マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)

総合3位:カナダ

  1. 22位 トロント大学(University of Toronto)
  2. 36位 ブリティッシュコロンビア大学(The University of British Columbia)
  3. 42位 マギル大学(McGill University)

総合5位:オーストラリア

  1. 33位 メルボルン大学(The University of Melbourne)
  2. 47位 オーストラリア国立大学(The Australian National University)
  3. 60位 クイーンズランド大学(The University of Queensland)

上の表を確認していただけるとわかるように英国が最も優秀な大学が多いとされ、米国、カナダ、オーストラリアと続きます。一概にこのランキングだけで判断はできませんが、フィリピンを除く渡航人気国では世界的に優秀な教育機関があると認められています。(フィリピンの東大であるフィリピン大学でも100位以内にランクインしていません)

気候

気候は個人の好き嫌いもありますし、米国、オーストラリアのような領土の大きい国では、地域により大きく気候が変わりますので一概に優越をつけることができません。

しかし、米国、オーストラリア、フィリピンの暖かく過ごしやすい日差しの多い国は一般的な日本の気候の特徴を考慮すると、好きになる人が多いのではないでしょうか。

それとは反対に、英国は一年を通して雨が降っており、また気温を寒いため日本人には対応することは難しいかもしれません。またカナダも冬はマイナス20度を越す場所も多く、寒さに強い方を除いてなかなか住みやすい環境とは言えない可能性があります。

治安

留学先を決定するにあたり治安のいい場所を選ぶのは、本人のみならず家族の関心事です。

ニューヨークのグラフィティ

イギリスのエコノミスト紙が主に国内で起こる犯罪や暴力などの情報と、国外に対しての戦争や軍事費などの情報をデータ化し、各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化した世界治安ランキング(2013)を留学人気の5ヶ国に当てはめると次の通りです。

  • 米国             101位
  • オーストラリア    18位
  • カナダ           9位
  • 英国             46位
  • フィリピン       132位
  • (参考)日本       6位

米国はもともと犯罪率が高い国であると共に銃社会ということも重なり、相対的な治安ランキングはかなり低い結果となっています。またフィリピンも発展途上国で国民の収入も高くないことから治安がよくないと分類されています。

その一方でオーストラリア、カナダ、英国は相対的に治安が良いと認識されています。筆者もオーストラリアのブリスベンに約6ヶ月、英国のマンチェスターに約2年滞在しましたが、身の危険を感じることはありませんでした。

物価

世界各国の消費財価格を収集しているサイト「Nuumbo」によるニューヨークの生活費を100とした値で各国の生活費を数値化したグラフでは、オーストラリア(99.32)、英国(92.19)となっています。つまり、オーストラリアはニューヨークで生活する際とほぼ同じ、英国はニューヨークでの生活費の約92%の出費が必要と説明しています。

カナダ、フィリピンに対して記載はありませんが、上記よりも費用が掛かならいことが予想されます。特にフィリピンは現在急速に発展しているものの、物価は日本の1/3と言われている通り、日本人には安く感じることでしょう。

発音

語学学校に入学を考えている学生の皆さんは、その国が綺麗な英語の発音かも気にされるかもしれません。

現在は様々な国の出身の人が世界で英語を使い活躍されているので、一概に綺麗な英語を求めることに意味はありませんが、日本の英語教育は米国英語でされていて、その慣れ親しんだ英語で学習したいと思うのは当然です。

その点、米国、カナダの英語は綺麗な米国英語です。また日本の教育で学ぶ米国英語の発音は少し異なりますが、英語の発祥地である、英国も英語の学習には文句なしの地であります。

逆にオーストラリアも勿論英語圏ですが、オーストラリアアクセントは慣れるまで少し時間を要します。フィリピンの英語についても同じことが言えます。ただ英語を学習し、最終的に使用することを目標にする上では、この違いはあまり重要でないかもしれません。

いかがでしたでしょうか。ここまで人気のある留学先と、その理由を項目別に調査してきました。

御覧頂いたとおり、留学で人気の国の項目別特徴を感じていただけたかと思います。実際に渡航先を決定される時に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

出典